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min628

Author:min628
いつまでたっても上達しませんが、文鳥や野鳥の写真を撮るのが好きです。ときどき本について書くことがあると、長くて読むのがたいへんです。すみません。(鳥鳥文鳥とは、鳥話の間に時々長文が入るという意味だったらしい)
通称(文鳥の)世話人と呼ばれています(←飼い主とは認めてもらっていないらしい)
写真はサムネイルです。クリックで拡大します。

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鳥の絵本 とにかくかわいい絵本編

Sat.11.05.2013 0 comments
絵本の楽しみはなんといっても絵にあります。じんとくるお話もいいけど、かわいい鳥が描かれている絵本は、ただもう見ているだけで幸せになりますね。「カワイイ」の基準は人それぞれだと思いますが、私がカワイイと思ったものをご紹介します。

『旅館すずめや』 雨宮尚子
見ての通り、雀のお宿です。まめまめしく働くすずめのおかみさんのところに、いろいろな動物たちがやってきます。おもてなしをうけたあと、安心して冬眠につくクマさん一家、広間のこたつで遊ぶ子供たち、いろり端での夕餉、子供たちが寝るときは、本も読んでくれます。その合間に、おかみさんは繕いものに、ご飯の支度、味噌まで仕込んでいます。働きもののおかみさんですねぇ・・・。切り絵で表現された絵は細かいところまで行き届いて、和の小物も楽しい。
続編は、『旅館すずめや てくてく遠足日和』

『ポポおばさんとことりたち』 おおしまりえ
この作家さん、最近見つけて嬉しくなりました。だって、これだけたくさんの小鳥が、こんなにかわいく、しかも特徴を捉えて描かれているのですから!その絵は見てのお楽しみですが、メジロやヤマガラ、エナガはじめ、身近な小鳥たちがぜ~んぶ!といってもいいくらい、出てきます。たんぽぽのぼうしもかわいい。
おはなしは、ポポおばさん(ハトですね)と、保育園の子供たちが大きな木にであって・・・。いやもう、見てるだけで幸せです。
『あみものやさんピーヨのプレゼント』(おそらくヒヨドリですね)も、いろいろな鳥が出てきます。ちょっとオカメインコみたいに見えてしまうヒヨドリですが(笑)

『ピヨピヨスーパーマーケット』 工藤ノリコ
この絵本を「カワイイ」に入れていいのかちょっと迷いましたが、この絵まで「カワイイ!」といえる人はコアな鳥ファンだと思って、入れることにしました。ブサカワいい・・・とでもいうのかなぁ、無条件ではないです。(工藤さん、スミマセン)
にわとりのおかあさん、5羽のやんちゃなひよこたち相手に毎日大忙し。この子たちをつれてマーケットに行ったら、さあたいへん。おかあさんが買い物しているうちに、ひよこたちは買い物かごに勝手にお菓子をいれてしまいます。お菓子を買ってもらえず、がっかりして帰るひよこたちを待っていたものは・・・。ひよこたちがかわいい・・・かどうかはともかく←いやいや~)マーケットの商品を見てるだけでも、お買い物ごっこしてる楽しさ。そして、ひよこファミリーの楽しいおうち。お父さんも育児に協力的。おかあさんはしっかりお料理してひよこたちを育てます。(絵は人間が喜びそうな食べ物だけど)ひよこたちのぬいぐるみも発売中だから、人気はあるはずです。(たぶん)ひよこちゃん家族のお話は、このあと『クリスマス』『ゆうえんち』『ハッピーバースデー』とまだまだ続きます。工藤さんの鳥の絵本は、ほかにもペンギンきょうだいシリーズがあります。

鳥の絵本のご紹介は、今回でおしまいです。
自分で3冊と縛っておきながらなんですが、どのジャンルの絵本も3冊ではとても足りない・・・かと思うとそうでもなく、小鳥が出てくるおはなしの絵本は、クマなど他の動物より、とても少ないです。その中でいいと思う絵本を3冊、なかなか難しかったです。

まだまだ、私など知らないお話があると思うので、あなたがご存じのお気に入りがありましたらぜひ教えてくださいね。








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鳥の絵本 大人向け編

Fri.10.05.2013 0 comments
大人が読んでもおもしろいと思える、小鳥の出てくる絵本です。
でも難しいことはなく、絵本だからこそ楽しめるものを選んでみました。

『ことりをすきになった山』 アリス・マクレーラ作・エリック・カール絵
無機質な岩山と小さな小鳥を主人公にした、壮大な物語。いつまでもそこに、いのちとは無縁のまま居続ける岩山。そこに訪れた、小さな小鳥。岩山は小鳥にいつまでもここにいてほしいと言いますが、小鳥は水も木もないところでは暮らせないと言います。小鳥の名はジョイ(喜び)。ジョイは、山の願いを聞いて、子供が生まれたら代々ここへ来るように託します。岩山は、それでもジョイが来るたび、別れの悲しさが増すばかり。やがて涙が河となり、岩山が潤います。ジョイはそこに種を運び続け、やがて緑豊かな山になった岩山に、小鳥が暮らすことができるようになったのです。ジョイはもうずっと、ここに居続けるでしょう。

『ミンケパットさんと小鳥たち』ウルスラ・ジェナジーノ作・ヨゼフ・ウィルコン絵
人付き合いは苦手ですが、小鳥が大好きだったミンケパットさんは、小鳥の言葉がわかるようになりました。仕事を引退すると、小鳥たちのうたをピアノで弾くことをはじめました。小鳥たちは大喜びで集まってきて、コンサートに参加しましたが、近所の人たちはピアノの音がうるさいと文句を言いました。でも、あるとき、お菓子屋のカナリアがいなくなり・・・。鳥とコミュニケーションできたら・・・という、鳥好きなら誰でも思い描く夢がここでは実現しています。小鳥と言葉を交わすには、人の世界にどっぷりつかっていては無理なのでしょうか。厳しい現実もありますが、ラストシーンは、なんともうらやましい光景になっています。これは夢ですから。絵本は夢を見せてくれるのですから・・・。

『たびだちのとき』 エリック・パデュ
ひとりぼっちの若い小鳥は、出会ったもう1羽の小鳥にいろいろなことを学びます。でも、渡りの季節が来たら、彼もひとりで旅立たなくてはならないのです。
抑えた色彩に、おなかの赤い小鳥がぽつんと描かれています。世界のなかで、小鳥はこんなに小さな存在なのです。それでも生きて行かなくてはならない。読み聞かせには向いていないと思うのですが、ふと手に取りたくなる絵本です。それなのに、すでに絶版久しく、再版が望まれる絵本です。
ほかにも、これはいいよ!という本をご存じの方がありましたら、ぜひ教えてくださいね。











鳥の絵本 読み聞かせ編

Thu.09.05.2013 0 comments
鳥が好きなひとのための、鳥の本・・・はたくさんありますが、ここでは絵本を集めてみました。
ドキュメンタリではなく、おはなしの絵本。鳥が主人公、というだけでなく、鳥を主人公にする必然性のあるものを選びました。小学生(2~4年生)に読みましたが、おもしろがってくれたものを3冊、ご紹介します。

『かもさんおとおり』 ロバート・マックロスキー 
カルガモのお話。古典にして永遠。絵が精確に描かれています。おはなしは、町の公園で子育てするカルガモのおかあさんが、親切な警察官のリードであたらしい池に引っ越すまでの様子。命の大切さ、なんて声高に言わなくても、この絵本のカモのひなたちを見れば、こどもたちが、ドキドキハラハラしながら、真剣に応援してくれます。読み終わると、こどもたちが「よかった~!!」と言ってくれました。よきアメリカの時代をも感じる一冊です。

『とんでとんでサンフランシスコ』ドン・フリーマン
ハトのお話。映画を見ているような、ハト夫婦のラブストーリーです。ある日、巣ごと、とつぜんいなくなってしまった妻を捜し求める、ハトのシッド。なぜこんなことになったのかは、絵本を見てのお楽しみ。キーワードは「B」(笑)そこに、町の人たちも関わって、ハト夫婦の卵を守ります。早いストーリー展開で、ぐんぐんこどもたちをひきつけて、一気にクライマックス、そして、ほっとする結末。間の取り方で緊張感やゆったりした雰囲気を出しました。映画の弁士みたいな気分ですね。(←古ッ!)

『こまった鳥の木』スーザン・メドー
ちょっとナンセンスな渡り鳥のおはなし。ハリーは、ある日けがをしている小鳥を助けます。ところが、渡りの季節が近づき、小鳥の仲間が窓の外にたくさんやってきます。ハリーは小鳥とお別れしたくありません。あの手この手で仲間の小鳥たちにあきらめさせようとがんばるのですが・・・。意外な結末に、聞いているこどもたちは大喜び。でも、おかあさんはきっと、喜ばないでしょうね。
この絵本は絶版ですすが、図書館に行けばたいてい借りることができます。Amazonでは表紙を見ることができます。
私もこんな鳥の本知ってます!!と言う人がいたら、教えてくださ~い。











異なる国の文化とは

Thu.10.01.2013 0 comments
私はほんとんど外国へ行ったことがありません。日本国内さえ、あちこち行ったことがないです(汗)

私の生まれは札幌ですが、現在住んでいる中部地方は味噌文化です。味噌煮込みうどん、味噌おでん、味噌カツ、漬け物も味噌漬け。これは、醤油の文化が関西から海路で江戸へもたらされたので、一番古い調味料の豆味噌文化が中部地方にとり残されたためだといいます。私は長いこと住んでいるので、どれも食べたら美味しいと思うようになりました。でも、てんぷらにソース・・・これだけは慣れませんでした・・・。(詳しくは、おまけに紹介している『天ぷらにソースをかけますか?』参照。日本の食文化についてのビックリ面白本です)
日本のなかでも文化の違いで驚くことがありますが、外国に暮らしたことのある人なら、もっと驚くことを知っているに違いない。女性なら、その感性は、生活していて気になるところに目が向いているような気がします。・・・というわけで、

「旅行者ではなく、居住者として」
「日本人からみた」
「しかも女性の目」

をキーワードに最近読んだ2冊と、昔から好きな本より1冊をご紹介します。


『アメリカなう』 小国綾子
小国 綾子さんは、ながいこと新聞記者をしていましたが、夫の転勤でアメリカへ。ふとした会話のなかでのニュアンスの違いや、生活のワンシーンでのあれっ?と思うことなどで、カルチャーショック!というほど衝撃的ではないが、ほんのちょっとのちがいに、いやがおうでも気づかされてしまう日本人の様子がよく描かれていると思います。たくさんあるので、ひとつだけ取り上げます。
あくまで、作者の住む周辺に限ったことかもしれませんが、至る所に寄付の仕掛けがしてあって、学校でも競争させるように寄付が行われているので、このトラップから逃れるのは容易ではないそうです。テスト成績のよい学校のある地域は不動産が高い、というのも、驚きです。大好きなフジモトマサルさんの、関係あるのかないのか微妙な一コママンガつき。ほんというと、このマンガで読む気になりました。中身も意外に面白かったのです。ショートエッセイなので、気軽に読むことが出来ます。

『望遠ニッポン見聞録』ヤマザキマリ
「テルマエロマエ」の作者、ヤマザキマリさんです。文章がなかなか論理的で、マンガも面白いけど、文章もなかなか読ませるので驚きました。
そのまえに、まずヤマザキさんというひとに驚いた。14才でドイツ、フランスを一人旅、17才でイタリアに美術留学、11年後、キューバで結婚、離婚を経てイタリアで出産、一時帰国するも、いまは再婚したイタリア人の夫と、子どもとポルトガルを経てシカゴ在住。・・・このひと、日本人じゃなくて、「ニッポン人」なんだ!と思わせる見事な国際ぶり。それにくわえて、リオのカーニバルに憧れたりするラテンなお方・・・などというところは、ニッポン人ヤマザキさんなのだが、イタリア人の姑、舅のまえでは、じつに日本人。嫁の感性だったりする。(このあたりのすさまじさは『リスボン日記』に詳しい)
ここでもひとつだけ。欧米人には「しゃがむ」という行為が「彼らの生活習慣上存在しない」という。だから、疲れてしゃがみこんだりすると、周囲の欧米人はバツ悪そうに顔を赤らめ、立ち上がるように促すのだといいます。ヤマザキさんはそんなとき、「しゃがんだときのあの疲れた筋肉が収縮される素晴らしい感覚をこの人たちは知らないで生きているのか」という感慨にふけったりする。
文章もおもしろいですが、ヤマザキさんというひとの面白さにも気づいてしまう、お得な本です。

『パンツの面目ふんどしの沽券 』 米原万里
惜しくも50代で亡くなってしまった、私の敬愛する米原さん。敬愛するけれども、とてもついていけないところがある、そこがまたすごい米原さん。本のタイトルもすごいでしょ?米原さんはすべてにおいて別格です。出版されている本はどれも傑作なのだけれど、そこに書かれているエピソードの背景は、過去の歴史の一こまになってしまいました。もっと生きて今を、書いてほしかった・・・。
同時通訳で翻訳という職業は、まさに、二国間(この場合ロシア語と日本語)の文化、ニュアンス、生活習慣、ジョークなどの差違を、いかに相手にわかるように伝えるか?!という職業です。しかも、同時通訳は、それを一瞬の判断のうちに、やってのけなくてはなりません。米原さんは、そのすばらしい感性で見事な通訳を務め、首脳会談や国際会議で活躍。かつてのソビエト連邦の党首や科学者、要人にもリクエストされるほど信頼されていました。そんな米原さんが気になったところは数知れずあり、多くの著作で、時には皮肉たっぷりに、またはジョーク、あるいは下ネタをまじえて紹介されたりしています。
ほかにも素晴らしい本はありますが、彼女のおそらく最初の驚きであろうエピソードのために、この本を紹介します。それは、チェコのロシア語学校に通っていた小学校時代に訪れました。裁縫を習うときの、最初のテーマ、といったら、日本ならぞうきんに運針というところですが、ここではなんと、下着のパンツ(!)の型紙を渡され、縫うように言われるのです。(ご丁寧にもそのときのパンツの型紙が著書に掲載されていますが、文庫本には、収録されているのか不明です)
サマーキャンプで、シーツを引き裂いてあっというまにパンツを縫ってしまう友達のエピソードも驚愕。当時のソビエトや東欧諸国では、下着は大変高価なもの。縫うのが当たり前だったのです。でも、話がそれだけで終わらないのが米原さん。さる国の大使夫人が下着のまま往来を歩いている写真を見たことがあり、不思議に思っていたそうです。米原さんは、レースのついた色とりどりの「下着」はとても服の下に着るものとは思えなかったのでは?と、思い至ります。良識あるこの本には、その写真は掲載されておりませんでした。














芸術散歩本

Fri.13.07.2012 2 comments
このところ、仕事三昧に過ごしております。そして、わずかな自由時間は、4羽の文鳥たちのために捧げられました。2羽ずつの放鳥なので、倍の時間がかかります。どちらも慣れないので、ちょっと動きを大きくするとすぐにかごに逃げ帰ってしまう。
そこで、じっとしていればいいので、この間本を読むことにしました。芸術の梅雨・・・←まぁ・・・いいじゃない(汗)そうこうするうち、飼い主である長女が戻ってきました。せっかく慣れてきたところで、バトンタッチです。

本を読むの好きです。ビンボー人の娯楽ともいわれます。私にぴったり。
絵画や音楽なども鑑賞したいのはやまやまですが、コンサートに行ったり、美術館に出かけるのはおっくうな梅雨時。
本ですませてしまいましょう!まずは絵画。

『怖い絵』 1.2.3 中野京子
この本を見つけたときは衝撃でした。何が怖いって・・・。ミレーの「晩鐘」とか、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」の、どこが怖ろしい絵なのでしょうか?
いやいや、ヴィーナスの誕生にはそんな血も凍るような秘話があったとは!!
ゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」や、アルテミジア・ジェンティレスキの「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」(描いたのは女性!)のような、見るからに恐ろしい流血の絵はいわずもがな。ベラスケスの「ラス・メニーナス」のような、一見微笑ましい、ハプスブルグ家の肖像画のほうが、もっと「怖い絵」であったりするところが、この本の底知れぬ面白さです。
中央に描かれている愛らしい5歳の王女マルガリータは、15歳になると、11歳年上の叔父である神聖ローマ皇帝レオポルト1世に嫁ぎ、何度も流産を繰り返したのち、21歳の若さで亡くなってしまいます。そのずっと後のスペイン戦争に至るまでの波乱までも予見させるような・・・。絵のディティールから、さまざまな運命や時代背景、歴史を読み解いてみせる作者の知識と洞察の深さには恐れ入ってしまいます。
洋の東西問わず、歴史、風俗、そのほかいろいろなことに精通しておられる中野京子さんは、西洋絵画について、BSで絵画の解説なども行っていて、すっかり有名になりました。このシリーズは3冊目、ほかにもギリシャ神話を題材にした絵画についての本など、多数。どれも期待を裏切らない面白さですが、それとともにおぞましい怖ろしさをおぼえてしまうので、怖いもの見たさに読み進んでは、読後、後悔することもしばしば。でも、面白いんだよねぇ。

次、音楽いってみよう!

『拍手の時間』 茂木大輔
「のだめカンタービレ」のプロデュースですっかり有名になってしまった茂木さんですが、れっきとしたNHK交響楽団の首席オーボエ奏者です。ところが、マンガ好き、落語好きが幸いして、おもしろおかしの文章を書いてクラシックの世界を紹介してくださり、お堅いクラシックをもっと身近にしてくださった。希有な才能を発揮しておられる音楽家なのです。
クラシック音楽とは何か?の問いを「サッポロビールクラシック」(作者が飲みたい)からはじめたり、クラシックコンサートにおける初心者向けの心構え。たとえばいつ楽章が終わったのか?どこで拍手をすればよいのか?なんてことから、指揮者とソリストどちらがエライのか?などの専門的な解釈(?!)まで、プロの目が行き届いた内容になっています。
クラシック音楽も、こういう切り口で来られると、八っつぁん、こいつぁおもしれえじゃねぇか!と思わずにやりとしてしまいます。

茂木さんの本はどれを読んでも面白いですが、私のイチオシは、茂木さんがかつて留学していたドイツで青春時代いかにオーケストラの一員になったか?というくだりのある、『オーケストラは素敵だ』です。そんなにふざけて書いてはいないですが。

最後は読書。

『おかしな本棚』 クラフト・エヴィング商會
本を読むのはもちろん、本そのものが好き。こういうひとをビブリオマニアと言ったりしますが、私の場合、増えすぎる本を何とかしないと・・・と頭を抱えているので、なかなか偏愛するところまでゆきません。
でも、大好きな本についての紹介をした本(そんなものはあらゆるジャンルにいくらでもある)といって、私が思い浮かぶのは、この本です。
見開きにたくさんの本の背表紙の写真。あるキーワードのもとに並べられている本たち。なかには架空の本まであります。そう、「架空」はこのひとたちのもうひとつのお仕事です。クラフト・エヴィング商會は、吉田篤弘さん、吉田浩美さんお二人のユニット名ですが、作家さんと本の装丁をなさっています。つまり、架空をテーマにした作品を手がけ、写真から挿絵から装丁まで、一冊の本すべてにかかわり、丸ごと作ってしまうお仕事をされている方たちなのです。
それで?この本には本棚に並んだ背表紙の写真が並べてあります。その並べ方が絶妙。まさに一冊丸ごとお二人の「作品」になっています。それを見ているだけで、無性に「読んでみたい」「手に取ってみたい」と思ってしまう。本好きにとってたまらないこの瞬間は、どんな解説や紹介より雄弁です。

門外漢をわかりやすくいざなってくれる本は、とてもありがたい。でも、知ったこっちゃない輩に向かって、わからせる本を書く、ということは、その10倍も100倍も知識、経験がないと、書くことは出来ないはずです。知識を駆使し、さらに別の視点やジャンルからもエピソードをひっぱってきて、つなぎ合わせてみないと、なんの予備知識もない私には、ピンと来てはくれません。ただの解説書を超えた、個性をもった本が、いちばん面白い本、と私は思います。











レイチェル・カーソン

Sun.27.05.2012 0 comments
女性生物学者レイチェル・カーソンが、『沈黙の春』によって地球環境への脅威にたいして行った提言は、もう50年も前のことになります。無制限に行われる殺虫剤散布の脅威、核開発に対する脅威、そして、産業のために行われる自然破壊への脅威です。レイチェルが命をかけて訴えたことが、50年後の今も、依然として脅威のままなのはとても残念です。
核の被害はチェルノブイリ、スリーマイルに続いて今、日本に起こりました。残留農薬には制限値がもうけられましたが、開発と自然破壊は、進むいっぽうで、とどまることを知りません。遺伝子組み換え作物や、クローン生命など、あらたな脅威も生まれつつあります。彼女が長く生きていたら、どのようなリアクションをおこしたでしょうか・・・。

レイチェル・カーソンは、1907年、アメリカ ペンシルベニア州スプリングデールに生まれました。母親の影響で自然観察にめざめ、野鳥を観察するのが大好きでした。(この楽しみは、一生続きました)また本を読むのが好きで、文学的な才能も啓発され、8歳の時に投稿した小説が賞をもらったほど。作家を夢見て、ペンシルベニア女子大学に、奨学金を得て入学。成績はつねにトップクラスでしたが、それはレイチェルが寸暇も惜しんで勉強していたからでした。貧しいカーソン家から、大学に行かせてもらい、学ばせてもらっているという現実を、身にしみて感じていたのです。

文学の成績はたいへん優秀でしたが、女性学者のメアリー・スキンカーによる生物学の野外授業と、その生き方ににすっかり魅せられ、生物学者への転換を決意します。このことが、レイチェルの長いたたかいの始まりでした。女性が学者として生活するには社会が成熟していませんでしたから、活動は著しく制限されていました。恩師のスキンカーは、その後、研究の機会に恵まれず、やはり若くして亡くなっています。

ジョンズ・ホプキンス大学大学院で動物発生学で修士号取得。レイチェルは、アメリカではじめて公務員試験を受けた女性としてだけではなく、成績もトップで公務員としてアメリカ連邦漁業局・魚類野性生物局に採用されました。ここで、ライフワークの海洋生物学に深くかかわることになるのです。

レイチェルは、家族と強い絆をもっていましたが、また家族がもたらす困難に、つねに悩まされてきました。
父親は事業に失敗し、早くに亡くなりました。母親は教師でしたが、当時、女性は結婚したら職場を去らなければならないという社会でしたから、家庭に入っていました。窮乏する家計の中で、姉が離婚して子どもを連れて戻っており、兄には定職がありませんでした。

その姉が糖尿病で若くして亡くなると、レイチェルは姪二人の養育もしなければなりませんでした。さらに、姪のひとりが子どもを産むと、やはり糖尿病で亡くなり、大叔母としてその子の養育もしました。その子、ロジャーは育てるのが難しい子でしたが、ロジャーとの日々が、名編「センス・オブ・ワンダー」を産むことにないました。レイチェルは晩年、自分の死後、彼をどのように養育してもらうか大変悩まなければなりませんでした。

母親はどんなときでもレイチェルの精神的な支えでしたが、老後の介護は大変でした。それらの家庭の事情のために、レイチェルは多くの仕事を犠牲にしなければなりませんでした。また、無理がたたって、健康を損なう事にもなりました。
そして、兄のロバートは、レイチェルの死後も、遺言を無視して勝手に葬儀を執り行ったり、遺産を自分のものにしようとしました。

本の出版についても不運がつきまといました。
初めての本『潮風の下で』は、絶賛をもって迎えられたにもかかわらず、売り上げがかんばしくありませんでした。本が売れれば作家として生活できると望んでいたレイチェルはひどく失望しました。アメリカは朝鮮戦争、第二次世界大戦という世の中で、人々はレイチェルの描き出す美しい文章に酔いしれる気分ではなかったのです。(その後、『われらをめぐる海』の出版で、やっと作家として生活することができた)
女性であることが社会的に不利であったり、理解を得られない無能な上司に悩まされたりしましたが、仕事を通じて友人、学者と知己をひろげ、豊かな人間関係をつくっていきました。それは、彼女が控えめながら、ユーモアとウイットを持ち合わせた魅力的な人柄だったからです。生涯独身だったレイチェルですが、心からの親友ドロシーはじめ、多くの学者や友人、編集者たちに励まされながら、病気をおして、さいごの大仕事に果敢に立ち向かっていったのです。

『沈黙の春』は、化学薬品会社など、多くの大企業から攻撃を受けることが予想され、レイチェルと出版マネージャのマリー・ローデルは、訴訟などの対策、マスコミからの攻撃などに備えて、周到に準備しなければなりませんでした。ある若い執筆協力者からは裏切りの仕打ちを受けました。そして、癌がレイチェルのからだに襲いかかり、執筆を何度も中断しなければなりませんでした。数々の困難を乗り越えて、ついに『沈黙の春』が世に出たときには、世界中にたいへんなセンセーションを巻き起こしましたが、レイチェルに与えられた命は、このときもう、燃え尽きようとしていました。

500ページにも及ぶ詳細な伝記『レイチェル!』には、知られざる苦悩や、家族のこと、企業や病気とのたたかいに、多くのぺージが費やされています。これらの事実が、レイチェルにとって執筆の障害となっていたことは明白です。
詩人の才能と、生物学者としてのすぐれた業績が、レイチェル・カーソンという女性になんの代償も、障害もなく与えられてほしかった。そうして、彼女の言うように90歳まで生きて、もっともっと世の中に働きかけて欲しかった。けっして恵まれたとは言えない、悲運のついて回る生涯を、56年で閉じるところまで読み終えたとき、いい知れない哀しさに襲われました。

沈黙の春」刊行から2012年5月26日で50周年を迎えます。その翌日、5月27日は、レイチェル・カーソンの誕生日でもあります。105年前の今日のことです。

おりしも、『センス・オブ・ワンダー』に描かれた世界を映画化した作品が、全国の団体によって自主上映されています。世界が、レイチェル・カーソンについて、もういちど注目すべき時が来ていると思います。
公式サイトへは、下記のポスターをクリックして下さい。

映画『レイチェル・カーソンの感性の森』公式サイト












東日本大震災の「あの日」のこと

Sun.18.09.2011 2 comments
文鳥ブログに来てくださるかた、すみません、その後のことをご報告できないままですが、いましばらくお待ち下さい。
今回は「本の紹介三題噺」です。

もう半年なのか、まだ半年なのか、被害状況や復旧状況によって実態は様々だと思いますが、今ようやく、「あの日」からのことが、本となって姿をあらわすようになりました。カモミールさんや、ほかの被災されたかたによると、当日は何が起こったのか、どのくらいの範囲で被害があったのかわからなかった、ということを聞きました。「ここだけなのだと思った」「よその被害は一週間後にテレビで知った」など。ライフラインが絶たれ、情報も入ってこないのですから無理もありません。

「6枚の壁新聞」 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録

そんななか、なんとか情報を提供しようとした新聞社がありました。石巻日日新聞。
社屋はなんとか残ったものの、新聞を印刷することは出来ません。彼らのしたこと、それは手書きの新聞を作って避難所などに届けることでした。しかも、印刷できないから、避難所の数だけ書くのです。「あの日」から6日間、手書きの壁新聞が避難所やコンビニなど人の集まるところに7枚ずつ張り出されていきました。

津波にのまれ、浮遊物に捕まって一晩過ごし、自衛隊に救助された記者、後ろから津波に追いかけられ、やっとのことで高台に逃げ延びた記者。皆が被災者なのです。なのに、まず取材にでかける!このことにまず驚きました。
そして、その場にいた人の語る「あの日」のこと・・・。
私は一緒に被災しているような感覚に襲われました。被災したこともないのに、、「あの日」が自分の中にやってくるのです。
社長の近江さんは、事実を記録していたにすぎないのですが、その事実があまりにも重い。しかもどこまでも広範囲に広がっているのです。6人の記者が体験した、それぞれの震災も、個々に書き留められているので、同じ時間に誰がどうしていたのかわかる構成になっているのも、リアルな臨場感がありました。

「詩の礫」 和合亮一

福島から発信されたツイッターによる詩人のつぶやき。

「放射能が降っています。静かな夜です。」
「しーっ、余震だ。何億もの馬が怒りながら地の下を駆け抜けていく」
「明けない夜はない」


福島という孤独を担って、詩人は発信し続けました。絶望の果てから、詩がなんの救いになるのかを問い続けました。これは、ことばを使って戦い続けた2ヶ月間の、詩による震災記録です。
・・・どの言葉も辛くて心に刺さります。でも不思議と痛みはありません。鋭いけれど、それは私たちに向けられた怒りではありません。地震の、原子力発電所の災害に、向けられたものです。悲しみが、苦悩が、なにより和合さんの力が伝わってきます。詩は被災者を直接救うことは出来ないかもしれないけれど、救いたいひとのこころを動かします。極限の淵にあっても、こんなに力強い。そしてあたたかい。震災という事実を超えた真実が語られていると思いました。
その後に書かれた詩が「詩の邂逅」となって、朝日新聞社より出版されています。

私はツイッターのアカウントを持っていませんが、震災時、娘のツイッターを読むことで行動を知ることが出来、とてもありがたかった。ツイッターは、人と人とを結び、大きな力になるコミニュケーションになるのでしょうか。
和合さんのフォロアーは一万人を超え、まだ増え続けているそうです。

「地震イツモノート」 渥美公秀  

東日本大震災後、一時品切れになっていたようですが、また増刷されて手にはいるようになっていました。寄藤文平さんの挿絵とあいまって、さらっとして読みやすい防災の本です。「淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル」という副題の通り、これは体験に基づいていますが、それをもとにわかりやすくシステム構築してあります。
地震に備えよう、という本はたくさんあるのですが、「イツモ」防災意識を持って「モシモ」のときに備えていよう、という考え方に共感しています。
被災者の体験を知ることは、じぶんが被災してもし生き残ったら・・・というそのあとに、なにが始まるのかということを知ることです。食べるもののこと、寒さからどうやって身を守るのか、避難所でのマナー、など。水道も電気もない、原始に帰った生活なのです。そこに大勢の人が秩序を持って暮らす方法が、ここには書かれています。

「あの日」何が起こったのか、私たちはいやというほどテレビや新聞で見せられました。そのなかに、ひとりひとりの生活があり(またはあった)ということよりも、破壊し尽くされた世界が映し出され、それが毎日繰り返される日々に打ちのめされてきました。復興をささやきながら、それでも映像を映すしかない媒体に、私は未来を見いだせませんでした。
報道写真集や、写真家による写真集もたくさん出ましたが、どのページにも焼き付けられる刺激的な光景は、テレビとおなじでした。
そして今やっと、私の耳にひとりずつ、人々の声が聞こえてきました。「誰かのために」活動するひとたちがあちこちから、ツイッターやフェイスブックで、または本のかたちをとって。私は文字によって知る震災にこころを打たれます。そこで何が起こったのかを語るひとたちのことばはおひとりおひとり皆違っています。そしてなにより、肉声の分だけあたたかいのです。
声は希望を紡いで、糸はだんだん太くなりつつあります。
私はこれからも、そういうひとたちの声を聞いて、自分に出来ることを探していきたいと思いました。

ラジオで永六輔さんが言っていました。「今、なにかしたい、という気持ちも大事だけれど、無理に今しなくてもいい。その気持ちをずっと持ち続けることの方が大事です。そのときが来たら、行動すればいいのです。」と。
忙しい今の自分の言い訳みたいですが、忘れずにいようと思うのです。










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